敷金にはどんな役割がある?

退去時の修繕費となる

不動産賃貸契約の中で発生する礼金というものは退去時に決して戻ってくる事がありません。そのため、2010年代に入ってから日本の人口が右肩下がりで減少し続けている状況の中、居住者を獲得するために礼金を0円に設定している物件が急増中です。一方、預り金的なものである敷金に関しては人口減少時代に突入しても家賃の1か月分・または2か月分必要なケースが大半を占めています。では、どんな役割があるかというと、退去時にこのお金が有効に活用されます。具体的には、退去に伴う不動産会社の立ち合いの時間内で居住者の責任により修繕が必要になる箇所が見つかった場合は、敷金が修繕費に充てられます。ただし、修繕費が入居時に支払った敷金の額内で収まる場合は退去コストがまったくかからない上に修繕箇所がまったくなければ全額返済される可能性も秘めます。

家賃に充てられる事もある

契約時にあらかじめ支払う敷金には、その他にも別の役割があります。例えば、居住者が公務員ではなく会社員である場合、会社が倒産してしまったら居住者の月収は次のは働き口が見つかるまで0になってしまいます。また会社員より収入が不安定な自営業者(個人事業主)である場合、ある月に十分な収入を得られなかった上に貯金もなければ家賃を支払う事ができません。そんな時には、預り金である敷金が家賃に充てられたりもします。つまり、敷金をあらかじめ支払う事により、まず大屋さん側は居住者の収入が不安定な時期でも確実に家賃収入を得る事ができます。逆に居住者側からすると、家賃をどうしても支払えない時期に敷金を家賃支払いに充てる事により、すぐに退去を迫られるような事が起こりません。